| ダイエット法 | 評価* | 報告における 効果の程度 |
科学的 合理性 |
メリット | 注意点・ デメリット |
注意主観的コメント | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日内リズム/ダイエット | B | 動物研究に対してヒト研究はヒトの日内リズムを客観的に測定する手段が十分でないために大きな障害がある | B | 動物試験では生活に対する日内リズムの影響がかなり明らかになって来たが、ヒト試験では前述のような問題があり、実際は理論先行で実証に乏しい | B | 継続可能影響力大 | 日内リズムを整えることは、今後の重要ポイント。リズムを崩すことが悪影響であることは明らか | |
| 夜遅い時間に食べない ダイエット |
C | X | 動物試験では生活に対する日内リズムの影響がかなり明らかになって来たが、ヒト試験では前述のような問題があり、実際は理論先行で実証に乏しい | B | 証拠に 乏しい |
メカニズム仮説が先行して、ヒトでの実証が伴っていない。傍証がいっぱいあっても、確証がない時に、断定的に結論が先行することは賛成できない | ||
*研究報告状況(かなりの量のヒトでの研究ありA、わずかな人での研究ありB、かなりの量の動物での研究ありC、予測の段階D
1-7-1 日内リズム(サーカディアンリズム)・ダイエット
以下のレビューに示されるように、(1)朝晩の光のリズムが我々の体内時計(サーカディアンリズム)を形成する。(2)食事のタイミングはこのもともとの体内時計リズムに影響を与える。規則的食事習慣は体内時計による身体の働きの同調を促進する。(3)体内時計の乱れは肥満につながる。
参考文献1-7-1
24527263 Circadian rhythms and obesity in mammals.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=24527263
イスラエル。(レビュー)サーカディアン・リズムの破たんは肥満や代謝疾患を誘発する。食事制限、カロリー制限、間欠的食事等の摂食介入による肥満や代謝疾患改善にはサーカディアン・リズム改善という側面がある。(2012年)
23357955 Timing of food intake predicts weight loss effectiveness.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=23357955
スペイン。中年肥満者420名対象、20週間の試験。時間的に遅く朝食又は昼食又は夕食を摂るグループと早く朝食又は昼食又は夕食を摂るグループを比較。遅く昼食を摂るグループ)は早く昼食を摂るグループより体重減少が遅く、減少量も少ない。朝食及び夕食摂取のタイミングは体重減少に差がない。両者は食事の献立、エネルギー摂取/消費量、
睡眠時間等は違いが無く、前者は朝食におけるエネルギー摂取量が少なく、夕食にエネルギー摂取量が多い傾向がある。(2013年)
1-7-2 夜遅い時間に食べないダイエット
下記マウスの研究を人に当てはめれば、睡眠の前に摂食すると効果的に脂肪蓄積されるということになる。 このマウスの研究が独り歩きして夜遅い時間に食べないダイエットとか、昼は間食してもOKとかいう話が出来上がった。人の時計遺伝子のサーカディアン・リズムは十分に研究されていない(生きている人の肝臓の遺伝子測定を数時間おきに1~2日やるのは今のところ無理)。十分な証拠がない時にはいろいろな意見が飛び交う。 サーカディアン・リズムがダイエットに重要であることはまず間違いないだろうが、BMAL1の話はしばらく研究が進むのを待つしかない。
参考文献1-7-2
16093318 Brain and muscle Arnt-like protein-1 (BMAL1), a component of the molecular clock, regulates adipogenesis.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=16093318
日本。 マウスの実験であるが、BMAL1という遺伝子が肝臓や脂肪細胞の脂肪蓄積を促進する。(2015年)
