| ダイエット法 | 評価* | 報告における 効果の程度 |
科学的 合理性 |
メリット | 注意点・ デメリット |
主観的コメント | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 酵素 ダイエット |
D | X | C | 科学的に説明できない | メーカーの商品説明において科学的説明が不十分であるので、良し悪しのコメントしようがない | |||
*研究報告状況(かなりの量のヒトでの研究ありA、わずかな人での研究ありB、かなりの量の動物での研究ありC、予測の段階D
1-9-3 酵素ダイエット
申し訳ありませんが、<酵素ダイエット>は科学的な情報が不足しすぎています。摂取した酵素は消化管内で分解され、そのままの機能を持った形で体内に吸収されることはありません。納豆から得られた酵素、ナットウキナーゼの効果も同じことで、ナットウキナーゼを摂取して万一納豆菌由来のナットウキナーゼがそのままの形で消化管から体内に入ったなら異種蛋白質に対する人体の拒絶反応が起きて大変なことになります。実際にナットウキナーゼの経口により臨床的に抗血栓抑制作用があることが報告されており、効果はあるようです。しかし、それはナットウキナーゼの分解フラグメント(ペプチド)の作用であろうと考えられています。同様にある種の酵素のフラグメントが体内に入ってダイエット効果を示すとしてもまったく不思議ではありません。
一方、蛋白質ホルモン、牛ラクトフェリンとか酵素、卵白リゾチームとかの異種蛋白質がわずか腸管を通過するという研究があります。異種蛋白質がそのまま腸管を通過して本当に体内でその作用を発揮して効果を生んでいるのか、腸管で分解されたフラグメントが別のメカニズムで効果を発揮するのか何年たっても一向にはっきりしません。はっきりしないと商売できないというわけにゆかなので、ナットウキナーゼとかリゾチームとかラクトフェリンという名前でサプリメントや医薬として商売されています。
リゾチームは抗炎症剤として医薬になり、経口剤としてもよく使われました。しかし、リゾチームは発売後50年たって2016年3月、薬効が認められないといって、結局発売中止となりました。科学的に厳密なはずの医薬品でもこんな状態です。ましてサプリメントでは蛋白質が経口で吸収されて効果を発揮するか否か、またそのメカニズムは謎のままです。
一方で発酵産物・発酵食品が体に良い効果をもたらすことは十分に予測できます。発酵産物の食品やサプリメントに含まれる体にいい成分は多数予測されます。
発酵食品・サプリメントは多数存在するわけで、どの食品・サプリメントをどう摂取したら、どのような効果が生まれるかは千差万別であり、その科学的解明はとても難しい。よって、発酵食品・サプリメントの業界では一羽ひとからげに<酵素は体に良い>という表現で押し通すことに暗黙の了解が出来ていると思われます。
発酵産物に存在する個々の成分に対する研究はすすんでいますので、<xxxサプリメント中にxxxx成分がxxxxg含まれることから、xxxサプリメントをxxxxg/日摂取すると、実験により体重減少効果がある>という具合にきちんとプレゼンすればいいのですが、業界がその努力をせずに、<酵素は体に良い>という表現で商売をしているということです。また、現在の研究が、複合体としての発酵産物・発酵食品・サプリメント効果の科学的解明に追いついていないということです。
本ダイエットナビは、現行のダイエット法の科学的根拠を探って、皆さんにお知らせするのが目的ですから、<酵素ダイエット>はコメント不能です。
