| ダイエット法 | 評価* | 報告における 効果の程度 |
科学的 合理性 |
メリット | 注意点・ デメリット |
注意主観的コメント | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 低蛋白質 ダイエット |
C | X | ||||||
| 低炭水化物 ダイエット |
A | 低炭水化物ダイエットのヒト試験は豊富である | A | 殆どの報告が、低炭水化物ダイエットを支持している | A | 炭水化物0で脂肪が燃えない | 学会の殆どの意見が炭水化物を減らすことに賛同している。但し、最低量の摂取は必須条件である。 | |
| ケトジェニック ダイエット |
A | もともと糖尿病治療法として研究されてきた | A | 医師管理下で有効 | B | 医師管理下なら効果あり | アシドーシスの危険 | 医師の管理下でないと実施は無理 |
*研究報告状況(かなりの量のヒトでの研究ありA、わずかな人での研究ありB、かなりの量の動物での研究ありC、予測の段階D
1-3-2 低蛋白質ダイエット
低蛋白質食で減量効果があるという報告は無い。
参考文献1-3-2
26027933 Dietary Protein to Carbohydrate Ratio and Caloric Restriction: Comparing Metabolic Outcomes in Mice.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=26027933
オーストラリア。カロリー制限食摂取と高炭水化物食の自由摂取はいずれも寿命を延長し、insulin, glucose, 及び blood lipidsの改善がみられる。マウス、8週間、炭水化物に対する脂質の比を変えた食事をカロリー制限食および自由摂取双方で比較。低蛋白質・高炭水化物食の自由摂取はエネルギー摂取上昇にもかかわらずカロリー制限食と同等のinsulin, glucose, lipids, 及び インスリン抵抗性の改善があった。低蛋白質・高炭水化物食のカロリー制限食の効果は自由摂取と同等であった。(2015年)
このデータからは体重において、カロリー制限なしに食べた場合、蛋白質と炭水化物の比の変化はあまり関係なくほとんど同様である。カロリー制限の場合も蛋白質と炭水化物の比の変化はあまり関係なく体重増加は抑制される。ただし、体脂肪に関しては何故か低蛋白質・高炭水化物食のカロリー制限食だけが他に比べて抑制されていた。
もともとヒトの研究、前述24606898 および マウスの研究24606899で寿命にとっては低蛋白質・高炭水化物食が有利であったという報告が発端になっている。しかし、低蛋白質食で減量効果があるという報告は無い。
1-4-1 低炭水化物ダイエット
低炭水化物食が体重抑制に有効である報告は多数存在する。一方で低蛋白質・高炭水化物食が体重抑制に有効であるという報告はヒトでも動物でも今のところ存在しない。
参考文献1-4-1
25178568 Effects of low-carbohydrate and low-fat diets: a randomized trial.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=25178568
米国。148名健常者男女を対象とした12か月の試験。 低炭水化物食は低脂肪食より体重減少及び心血管系疾患リスク低減に効果が高かった。(2014年)
1-4-2 ケトン体ダイエット(Ketogenic diet)
VLCK (very low-calorie-ketogenic diets)の体重減少効果は多く報告されている。もともと糖尿病患者治療法として開発され、医療機関のコントロール下で実施される治療法である。一般の方が医療機関のコントロールなしで実施するのは危険が伴う。
参考文献1-4-2
27643725 Short-term safety, tolerability and efficacy of a very low-calorie-ketogenic diet interventional weight loss program versus hypocaloric diet in patients with type 2 diabetes mellitus.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=27643725
スペイン。肥満(BMI 30~35)の2型糖尿病患者(35~65才, 45名)の体重減少を目的とする、very low-calorie-ketogenic (VLCK) diets 療法の効果と安全性を検証。VLCKとは大きなカロリー制限、大きな炭水化物および脂質摂取制限、蛋白質摂取を中心とした食事である。45名のVLCKと44名の通常低カロリー食を比較した(4か月間)。VLCK治療プログラムは最も体重減少や血糖値改善効果があり、通常低カロリー食と同等の安全性やよい許容性を持つ。(2016年)
