| ダイエット法 | 評価* | 報告における 効果の程度 |
科学的 合理性 |
メリット | 注意点・ デメリット |
主観的コメント | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 亜麻仁油ダイエット/シソ油ダイエット/オリーブオイルダイエット | A | ω3脂肪酸の臨床試験は数多くあるが、明確に体重減を目的とする試験は 乏しい |
B | 肥満をおさえるのであって、体重減は不明確 | A | 有効成分とその作用メカニズム明らか | カロリー注意 | 総カロリーコントロールが難しいので万人向きでない |
| 中鎖脂肪酸ダイエット/ココナッツオイルダイエット/MCTオイルダイエット | B | メーカー1社のヒト試験が中心 | B | 肥満をおさえるのであって、体重減は不明確 | B | 有効成分とその作用メカニズム明らか。 | カロリー注意 | 総カロリーコントロールが重要 |
| お酢ダイエット | B | わずかなメーカーによるヒト試験が存在 | A | わずかなヒト試験結果を信じれば有効 | A | 有効成分とその作用メカニズム明らか | 飽きない食品とはいいがたい | 継続できるなら 推薦 |
*研究報告状況(かなりの量のヒトでの研究ありA、わずかな人での研究ありB、かなりの量の動物での研究ありC、予測の段階D
原則(1) 三大栄養素のなかで油は重量当たり最もカロリーの高い栄養素であり、カロリー制限食では最も厳密に
制限対象となる。
原則(2) 重量当たりのカロリーは油の種類によらずほぼ同じである(9kcal/g)。
原則(3) 油(脂質)は生命維持に必須であり、油の摂取を0にすることはできない。日本人が1日に必要な脂質摂取量は
平均で約44g (例えばポテトチップス約20g、から揚げ3個で約25g)。油大さじ3.7杯。よって、
(1)普段の生活で自分がどういう形でどれくらい油を摂取しているかを知る必要がある。
(2)通常では摂取がオーバーになる可能性のある油であるから、摂取量を最低とし、
少しでもダイエットに効果のある種類の油を使うことがダイエットになる。
油から見たダイエットは短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸(オメガ3)はそれぞれ効果を表すためのメカニズムが大きく違う。同じ量摂取するなら、一般の油(オメガ6長鎖脂肪酸)を摂取するよりは中鎖脂肪酸やオメガ3長鎖脂肪酸含有油を使う方が体重を増加させないためにはベターである。お酢の摂取は積極的体重減少が期待できる。いずれにせよ、通常摂取カロリーに上乗せして、総カロリー・オーバーになっては意味ないし、長期摂取し続けられるかが重要である。
1-2-1 亜麻仁油ダイエット/シソ油ダイエット/オリーブオイルダイエット
これ等に共通に含まれる油の種類として、オメガ3長鎖不飽和脂肪酸、特にαリノレン酸(ALA)を含む油がダイエットに関連する。魚油、クリオ油(オキアミの油)等もオメガ3長鎖不飽和脂肪酸(DHA、EPA)を多く含む。オメガ3長鎖不飽和脂肪酸は脂肪燃焼を引き起こす力を持つ。
オメガ3脂肪酸を多く含む食品:くるみ、亜麻仁油、シソ油、大豆、サバ、イワシ、サンマ、等青魚
オメガ6脂肪酸を多く含む食品:植物油(ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ごま油、べにばな油、グレープシードオイル、サラダ油)、マーガリン、マヨネーズ、スナック菓子、カップ麺、ケーキ、アイス
オメガ3脂肪酸含有油を摂取して肥満が回復するという確かな臨床的報告はほとんどない。
一方、オメガ3脂肪酸含有油よりオメガ6脂肪酸含有油を多く摂取すると肥満のリスクが増大するということは多くの研究で示され、確からしい。
参考文献1-2-1
17898498 The role of consumption of alpha-linolenic, eicosapentaenoic and docosahexaenoic acids in human metabolic syndrome and type 2 diabetes–a mini-review.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=17898498
カナダ。ALA, DHA, EPA摂取はメタボリックシンドロームや2型糖尿病を改善する。等々オメガ3長鎖不飽和脂肪酸が肥満やメタボリックシンドロームを改善する報告は多い。オメガ3長鎖不飽和脂肪酸は脂肪燃焼を引き起こす力や炎症を抑制する力を持ち、これらが肥満防止につながる。(2007)
1-2-2 中鎖脂肪酸ダイエット/ココナッツオイルダイエット/MCTオイルダイエット
日進オイリオ・リセッタのような中鎖脂肪酸含有油(油の長鎖脂肪酸を一部中鎖脂肪酸に入れ替える製法による)、ココナツオイル、MCTオイル(ココナッツに含まれる中鎖脂肪酸のみを特に取り出したオイル)。これらはいずれも中鎖脂肪酸含有油であることがダイエットに有効である。下記報告によると、中鎖脂肪酸含有油を摂取することは一般的油(サラダオイルなど)を摂取するより肥満になりにくいことが示されている。
参考文献1-2-2
17878693 Research on the nutritional characteristics of medium-chain fatty acids.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=17878693
日本、日進オイリオ。食品中の中鎖脂肪酸は直接門脈を介して肝臓に入り、燃焼される。一般の植物油の長鎖脂肪酸を一部中鎖脂肪酸に入れ替えた日進オイリオ・リセッタはフライ油として使用できしかも体脂肪として蓄積されにくい。一般の油は長鎖脂肪酸を含み、これは腸から吸収され全身を回って体脂肪として取り込まれる率が高い。(2007年)
1-2-3 お酢ダイエット
お酢の主成分、酢酸は最も小型の脂肪酸(短鎖脂肪酸)といえる。お酢の摂取は積極的体重減少が期待できる。長期摂取し続けられるかが重要である。
参考文献1-2-3
19661687 Vinegar intake reduces body weight, body fat mass, and serum triglyceride levels in obese Japanese subjects.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=19661687
日本、ミツカン・グループ。お酢の日常的摂取(30ml/日)は肥満を減少させて、メタボリックシンドローム予防に有効である。(2009年)
