食事から見たダイエット

トマトダイエット・食べる順番ダイエットの有効性を科学的に評価する

投稿日:2018年4月23日 更新日:

ダイエット法 評価* 報告における
効果の程度
科学的
合理性
メリット 主観的コメント
トマトダイエット B 体重減を目的としたヒト試験は乏しい A 運動との組み合わせで有効 A 有効成分とその作用メカニズム明らか。飽きない食品。 継続しやすく、メカニズムもはっきりしていることから万人に推薦できる。
食べる順番
ダイエット
B 傍証的ヒト試験は多いが、核心をつく試験は乏しい B 理屈では有効であるが、実際は効果を否定する報告も少なくない B 継続可能 傍証がいっぱいあって、確証がないが、ヒトの試験が積み重なっているので、試みるに抵抗は少ない。

*研究報告状況(かなりの量のヒトでの研究ありA、わずかな人での研究ありB、かなりの量の動物での研究ありC、予測の段階D

トマトダイエット

トマトはリコピン以外にもビタミンA、カリウム等熱処理により効果の減少しない、体に良い成分を含み、味をよくするグルタミン酸を多く含むことから、料理のベースとして継続的に摂取することは健康に良い方向に作用することは明らかである。下記文献のダイエット効果はトマトジュース約1缶、中型トマト2個くらいに相当する。
トマトジュースは食塩含量に注意が必要である。生のトマトが苦手な人でも加熱料理したトマトは食べやすい。
単にチーズと共に電子レンジ加熱でもいい。
日常の料理、たとえば味噌汁の具としてトマトを1個いれても違和感なくおいしく食べられる。

参考文献1-1-1
25632967 Lycopene-rich tomato oleoresin modulates plasma adiponectin concentration and mRNA levels of adiponectin, SIRT1, and FoxO1 in adipose tissue of obese rats.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=25632967
ブラジル、米国。 BMI>20(痩せでない)20~30才女性30人に一定の正常食+運動スケジュールさらに280ml トマトジュース(32.5mg リコピンに相当)を毎日、2か月摂食すると、体重、ウエス、ト周囲、BMI減少と、種々の健康指標(血中コレステロール、炎症指標減少等)改善がみられた。(2015年)
24375495 Home processing of tomatoes (Solanum lycopersicum): effects on in vitro bioaccessibility of total lycopene, phenolics, flavonoids, and antioxidant capacity.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=24375495
トルコ。トマトの家庭料理(ペースト化、乾燥)はリコピンの効果を約3倍にする。(2014年)

食べる順番ダイエット

【基本的考え方】

1)GI食品:食品を食べるとすぐに血中のグルコース濃度が上昇する。グルコースは生きてゆくために必須であるが、一方で、血中グルコース→インスリンの血中放出→グルコースの組織取り込み→余剰エネルギーの脂肪としての蓄積/脂肪燃焼の抑制→肥満 ということで、血中グルコース濃度は肥満誘導に大きく関連する。食べ物による血中グルコース濃度上昇の総量は<glycemic index:グリセミック指標:GI>として知られている。大まかにいえば、野菜<肉、魚<サツマイモ<ジャガイモ、白米<パン。詳細は例えば、http://www.eldorado-rum.com/shokuzai-GI-chi.html 食品のGI値一覧を参照。
食品の体にへの必要性は多面的であるから、単純に抗肥満だけ考えて低いGI食品を多く食べればよいとは言えない。

2)血中グルコース濃度の上昇速度:食べ物による血中グルコース濃度上昇の総量が同じでも脂肪燃焼から又は蓄積にスイッチさせるほどのインスリン濃度に上がらないように、ゆっくり上昇させてその上限を低く抑えることは抗肥満に意義あることと思われる。

3)食物繊維:食物繊維は食事による血中グルコース濃度上昇を抑える。また食物繊維は満腹感を与えて食事によるカロリー摂取を低下させる。

よって、 野菜、肉/魚、ライス/パンの順番に食べたほうがいいという結論になるわけです。報告によると食べる順番ダイエットは効果がある方と期待できない方が存在する(27901033)。しかし、以下の多くのダイエット法が<高GI食品→高インスリン→脂肪燃焼から蓄積へのスイッチが入る>という考えに立脚しているので、常に急激に血中インスリン濃度を上げないような食事の仕方の習慣を身に着けることは、抗肥満の原則であろう。

参考文献1-1-1
16629877 Glycaemic index effects on fuel partitioning in humans.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=16629877
チリ。高い血糖誘導炭水化物食は低い血糖誘導炭水化物食に比して、血中グルコースやインスリン反応を誘導して、肥満者の過剰体重維持や肥満になりやすい体質を誘導する。しかし、脂肪燃焼から又は蓄積にスイッチさせるほどのインスリン反応変化を誘導するとは言えない。(2006年)。
2)の参考文献
27834920 Dietary Strategies Implicated in the Prevention and Treatment of Metabolic Syndrome. 
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=27834920
スペイン。 総説 (2016年)
3)の参考文献
日本。 食物繊維は満腹感を与えて食事によるカロリー摂取を低下させる。(2016年)
15389416 Salad and satiety: energy density and portion size of a first-course salad affect energy intake at lunch.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=15389416

-食事から見たダイエット
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です